この前、鱧をご馳走してくれた友達から、
ねぇ、小粋~ッ、お願い。
ちょっと手伝いに来てぇ~。
と呼び出しがかかった。
なるほど・・・そういうことだったのね。
話を聞いてみると、土曜、日曜の2日間、お好み焼や
焼そばを作るのを手伝えと言う。
で、連れて行かれたのは、愛知県三河湾の小さな島!
よりによって、ナンデ?ナンデ島なの?
そこは篠島と言う、周囲6Kmほどの小さな島。
アンタ、ここで生まれたの?
わたしが聞くと、友達はううんと首を振って、
わたしのオジサンがこの島の漁師さんなの。
片手間で民宿もやってるから、毎年、夏は
手伝いに来るんだ。
今年は観光客が多いらしく、大忙しと言うわけだ。
民宿&軽食屋には、確かにお客さんがひっきりなしに
やって来る。
焼くのが追いつかないくらいだ。ヒエェェ~!!
そうこうしていると、
「ただいまから、夏休みイベント・魚のつかみ取り大会
を開催します。参加をご希望の方は・・・」と言うアナウンスが
放送されてきた。
海水浴場の一部に網を張って、そこへ魚介を放流して
つかみ取りをさせるのだそうだ。
漁師のオジサンが、わたしに、ぜひ参加しろと言った。
えっ!?、で、でも、わたしは・・・
いいから、いいから。せっかく来たんだし。
いや、そのぉ・・・こんな格好じゃ・・・
・・・わたしは、Tシャツ、短パンに着替えさせられた。
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砂浜には大勢の人が集まっており、笛が鳴ると同時に
人々は海へ駆け込んでいった。
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一匹でも多く、魚を捕まえようとする人たちに揉まれ、
うわっ!?わわわっ!な、何?
わたしは背中を押され、足を踏まれ、
イテッ、テテテテッ!
人に当って、よろめき、
おっと!とととっ・・・バチャッ!!
浅瀬で転んだ。
転んだ時、手に何か硬くて、ゴツゴツしたものが当った
ので、拾い上げると・・・サザエだった。
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フラフラしながら、岸辺に上がり、サザエをひとつ、
地面に置き、わたしはしゃがみ込んだ。
すると、小さな女の子が、わたしの前に近寄って来て、
しゃがんでジッとサザエを覗き込み始めた。
コレあげるよ。持ってってイイよ。
わたしは、声をかけてあげた。
おねえちゃん、アリガト。
小さな女の子は、サザエを両手で包むように持って、
にっこり笑った。
びしょ濡れになったわたしは、フッ・・・と笑って、
喜んで走って行く女の子を見送った。















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