お母さんとわたしは、この時期少しそわそわする。
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そわそわしながら、こんな会話を密かにする。
どうだった?小粋。
始まったよ。
貼り紙を見たから間違いないよ!
ウチから、歩いて15分ほどの所に一軒の甘味屋があり、
これくらいの時期になると、「栗ぜんざい、はじめました」と、
甘味ファンが待ちに待った名物メニューを、しかも、
季節限定メニューを売り出すのだ。
ココの栗ぜんざいは、大きめのお餅がひとつ、
そして栗がごろごろ入っている。
小豆の表面はツヤツヤしていて、甘さひかえめ。
ただし、栗にこだわっているらしく、この栗がなくなると
売切れ御免!また来年もよろしくーっ!
ってコトになる。
それでも、だいたい10月後半から始まり、
翌年の2月上旬くらいまでは食べることが
できるので、何も慌てることはないのだけれど、
そこはソレ・・・
話題になるほど、少しでも早く食べたい!
1杯でも余分に食べておきたい!
と言う気持になるものだ。
だから、お母さんとわたしは、平日の空いている
時間を狙って、買物に出掛けがてら、その甘味屋へ
寄るのが、この時期のお楽しみなのだ。
しかし、平日とは言え、満席!
30分ほど待って、空いた席に着くなり、
栗ぜんざい、ふたつね!!
お母さんとわたしは、同時に店員さんに注文する。
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ほんのり甘い小豆と栗!
こんがりと焼けたお餅・・・
あぁ、今年もおいしい栗ぜんざいが食べられた☆
食べながら、お母さんが、
いいかい、小粋。
みんなには内緒だよ!
と言ってきたので、
うんうん、わかってる。
また、近いうちに食べに来ようね♪
と答える。
別に内緒にすることもないのだが、秘密にしておく
ことで優越感に浸り、人に知られると損をするような、
そういう気持・・・わかりますか?















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