電車が好きな男の子って、多いみたいです。
弟の小次郎も、そのひとり。
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この前、小次郎につき合って、昔の路面電車が
展示されている博物館へ行きました。
レトロで、小さな駅舎を再現した会場の中に、
緑色した古い型の電車が1両だけ展示されて
いました。
路面電車なので、もともと1両編成なのだそうです。
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でも、間近に見ると、それなりの風格と言うか、
品格と言うか、何だか重厚感があります。
小次郎は興奮しながら、シンプルな運転席に
座り込んで、ガチャガチャとレバーをいじって
いました。
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わぁ、すごいな!
このメーター、シブくてかっこいいな!
とか言いながら、いつまで経っても運転席から
離れようとしないので、
小次郎、もうイイでしょ。
行こうよ。
わたしが言うを無視して、まだ車内のあちらこちらを、
ペタペタと手で触りまくっている。
ちょっと、小次郎!
いい加減に出ようよ!
小次郎にとっては、楽しいのかも知れないけれど、
わたしには、それほど興味が湧いてこない。
ちょっとばかりイラッとしてきた。
それに、少しお腹が減ってきたので、やや強引に
小次郎の手を取って、電車の中から引きずり
出した。
なんだよ、アネキ!
まだ見たいんだよぉ!
いいから、来なさいって!
ほかのお客さんも見るんだから、
交代してあげなきゃ。
と、お母さんみたいな口調で、小次郎に
言いながら、会場を歩いていると、
そばつゆのイイ香りがしてきた。
駅の「立ち食いそば屋」をイメージした、
やはりレトロ感あふれるおそば屋さんで、
わたしと小次郎は「天ぷらそば」を注文した。
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出てきた「天ぷらそば」には、油揚げも入っており、
「きつねそば」と「天ぷらそば」が一度に食べられた
ような気分になって、わたしはすっかり機嫌がおさまった。















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