小粋ちゃんBlog

お膳屋の定食

2009年2月26日

見かけは狭そうなお店だけれど、意外と

奥行きがある。

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テーブル席はなく、すべて小上がり席。

 

 

決して敷居の高いお店ではなく、逆に庶民的な

定食屋さんで、名前は「お膳屋」と言います。

「お膳屋」の、ちょっと変わっているところは、

 

    その日の食事メニューが1品しかない!

 

ってコト。

 

 

だから、このお店に来たら、メニューを眺めて、

 

    アレにしようか?、コレにしようか?

 

と迷うことはない。

とにかく、席に着いたら、

 

    定食ください。

 

と頼めばOK!

 

 

お母さんが、近所の人から、評判を聞きつけて、

是非、食べに行きたいと思っていたらしく、

その日のお昼に、わたしもいっしょに連れて

行ってもらった。

 

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出てきた本日の「定食」がこちら!

 

    ・五目ごはん

    ・大根の澄まし汁

    ・サバの煮付

    ・ほうれん草のお浸し

    ・千切り大根の煮物

    ・こんにゃくの煎り煮

 

そしてお漬物。

 

 

気取りがなく、何だかホッとするような温かみを

感じさせる。

先ずは、澄まし汁を一口。

 

    あっ!おいしい!!

 

思わず、わたしは声を上げた。

大根はとろけるようにやわらかく、ほんの少しだけ、

ごま油の風味が効いている。

 

    このほうれん草のお浸し、スゴイよ!

    やさしい「おだし」の風味に包まれている!

 

と、お母さんも目を丸くしている。

 

こんにゃくの煎り煮も、こんにゃくの臭みが

完全に抜け去り、快い食感と、噛むほどに

ほんのりと甘みが伝わってくる。

さらに、主菜のサバの煮付は、チョイとお箸を

入れると、ホロリとほぐれるほど、やわらかく

煮てある。

 

 

別に高級な素材を使っているわけではない

けれど、どのお料理も丁寧に作られている。

素材を丁寧に扱い、その持ち味を最大に

引き出している。

 

きっと、食べる人のために、心を込めて作って

いるんだろうなぁ。

 

丁寧に作られた料理は、食べる方もゆっくり

味わって食べるようになる。

よく噛んで、しっかりと味わいたくなる。

 

 

    素晴らしいねぇ・・・。

 

食べ終えて、お母さんが、しみじみとした口調で

言った。

 

 

1膳が780円の定食・・・

 

ここまで丁寧に作ってくれるなんて!!

 

 

お料理は全て、ウチのおばあちゃんと同じぐらいの

歳の女将さんが作っているらしい。

「お膳屋」を出て、わたしは上手く言い表せない

けれど、料理を作ることと、食べることの大切な

何かを学んだような気がした。