小粋ちゃんBlog

たこ一のお兄さん

2009年3月19日

買い物などに出掛ける道の途中に公園があって、

そこの東入口の前に、「たこ一(タコイチ)」と描

かれた暖簾のたこ焼屋台がある。

0903tako_1.JPG

わたしは、その道を週に2~3回は通る。

そして、月に2回ほど、この屋台のたこ焼を買う。

 

 

ここのたこ焼は「しょうゆ味一筋」

 

 

年の頃は20代半ばで、ちょっと茶髪、

おとなしそうな顔だちでヤセ型のお兄さんが、

独りで焼いている。

 

たこ焼の中がとてもトロ~リとしていて、しょうゆの

風味がほどよく、かつお節がパラリと掛けられている。

 

以前、ウチへ持ち帰って、お母さんにも食べさせて

あげたら、

 

    うん!よくできてるョ、このたこ焼!

    おいしいじゃない!!

 

と、太鼓判を押したほどのたこ焼なのだ。

0903tako_2.JPG

 

その日、わたしは「たこ一」のたこ焼が食べたく

なったので、いつものように、

 

    1つください。

 

と注文した。

 

    すぐに焼けるから、ちょっと待ってて。

 

お兄さんが答える。

 

 

 

すると、

 

    コホン、コホン・・・。

 

お兄さんは、咳を二つした。

焼き上がって、パックに詰めたたこ焼を

ビニール袋に入れてくれた後も、

 

    コホン、コホン・・・。

 

またお兄さんが咳を二つ。

 

 

    あの・・・ 風邪ひいちゃったんですか?

 

わたしが尋ねると、

 

    うん、ちょっと・・・。

 

お兄さんが、照れくさそうな顔で答える。

 

そして、

 

    いつもありがとう。

 

と言って、たこ焼の入った袋を手渡してくれた。

 

 

 

    い・つ・も・・・?

    い・つ・も・・・ありがとう。

 

と、お兄さんは、わたしに言った。

 

 

 

    そっか!わたしのコト、覚えてくれてるんだ。

 

わたしは、妙にうれしくなって、公園のベンチに

腰掛け、アツアツのしょうゆ味のたこ焼を、

いつもよりちょっとだけゆっくりと味わった。