買い物などに出掛ける道の途中に公園があって、
そこの東入口の前に、「たこ一(タコイチ)」と描
かれた暖簾のたこ焼屋台がある。
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わたしは、その道を週に2~3回は通る。
そして、月に2回ほど、この屋台のたこ焼を買う。
ここのたこ焼は「しょうゆ味一筋」
年の頃は20代半ばで、ちょっと茶髪、
おとなしそうな顔だちでヤセ型のお兄さんが、
独りで焼いている。
たこ焼の中がとてもトロ~リとしていて、しょうゆの
風味がほどよく、かつお節がパラリと掛けられている。
以前、ウチへ持ち帰って、お母さんにも食べさせて
あげたら、
うん!よくできてるョ、このたこ焼!
おいしいじゃない!!
と、太鼓判を押したほどのたこ焼なのだ。
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その日、わたしは「たこ一」のたこ焼が食べたく
なったので、いつものように、
1つください。
と注文した。
すぐに焼けるから、ちょっと待ってて。
お兄さんが答える。
すると、
コホン、コホン・・・。
お兄さんは、咳を二つした。
焼き上がって、パックに詰めたたこ焼を
ビニール袋に入れてくれた後も、
コホン、コホン・・・。
またお兄さんが咳を二つ。
あの・・・ 風邪ひいちゃったんですか?
わたしが尋ねると、
うん、ちょっと・・・。
お兄さんが、照れくさそうな顔で答える。
そして、
いつもありがとう。
と言って、たこ焼の入った袋を手渡してくれた。
い・つ・も・・・?
い・つ・も・・・ありがとう。
と、お兄さんは、わたしに言った。
そっか!わたしのコト、覚えてくれてるんだ。
わたしは、妙にうれしくなって、公園のベンチに
腰掛け、アツアツのしょうゆ味のたこ焼を、
いつもよりちょっとだけゆっくりと味わった。















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