小粋ちゃんBlog

「いつもの」お客さん・後編

2009年4月 8日

    ああ~、飲んだなぁ~。

    じゃ、小粋ちゃん、いつもの作ってよ。

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と、言うわけで昨日のつづきですが・・・。

 

ソーセージと生ビールのお客さんは、ウチの店で

飲んだ後、シメには必ず「豚玉焼そば」を注文します。

 

 

そう言えば、ウチのもんじゃを一度も食べたこと

ないんじゃない?このお客さん・・・。

 

 

まぁ、ウチのお父さんも、

 

    飲んだ後は、ラーメンとか、そばのような

    麺類が食べたくなるんだよな。

 

と、よく言いますから、焼そばもアリかも

知れませんが、

 

    焼そばでも、豚玉だけじゃないんだから。

    ホラ、いか入り、えび入り、豚キムチってのも

    あるんだよ。

    いいから、一度試しに食べてごらんよ。

 

わたしは、このお客さんから「豚玉焼そば」の注文を

受けるたびに、胸の内で、お客さんへ説得しています。

 

 

で、また・・・必ずわたしが、焼そばを作ることに

なるんです。

 

    やっぱり、小粋ちゃんの焼そばは最高だよ!

    この焼そばのプリッとした歯ごたえは、

    小粋ちゃんが焼いてくれなきゃ味わえないよ。

 

と、おいしそうに食べてくださるのは嬉しいですが・・・。

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このお客さんが、焼そばを食べるパターンも

一貫しています。

 

まず前半は、普通に食べていますが、

半ばにさしかかると目玉焼きの白身だけを

食べて、まるい黄身だけを残します。

そして、おもむろにお箸で“ちょん”と黄身を壊して、

たら~っと流れる卵黄を、麺にからめて、

ズズズズッとすすり込みます。

 

    うまい!

    この黄身のからんだ焼そばを食べる時が、

    一番幸せなんだよ。

 

なんて言いながら、食べ進み、キレイに

平らげてくださいます。

 

 

 

    じゃ、ごちそうさん。

 

帰り際、いっしょだった40歳ぐらいのお客さんが、

わたしに小声でこう言いました。

 

    小粋ちゃん、

    ホントのこと、教えてやるよ。

    彼が、どこの店に行っても、同じものばかり

    注文する理由を・・・。

    彼はさぁ、行く店々で、

      「いつものね」

      「いつもの頼む」

    って感じで、とにかく「いつもの」を言いたがるんだよ。

    本人には内緒だよ。

 

それを聞いて、わたしはしばらくの間、口を

ぽか~んと空けたままの状態でした。

 

 

    そ・・・、それだけかい!?