お父さん、小次郎、わたしの3人で、
昭和の博物館へ行ったお話しの続きです。
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今度は、当時の街頭に掲げられていた看板が
いくつも展示されているコーナーへやって来ました。
普段、何げなく眺めている看板ですが、
こうして、あちらこちらにずら~っと、
しかも昭和時代の看板が並んでいると、
眺めていると言うより、鑑賞すると言った方が
当たっているのかも知れません。
もちろん、看板を鑑賞するのは初めてです。
しかし、当時の看板は単調なデザインで、
商品名が真ん中にドカン!と書かれて
いるのが定番だったようです。
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お父さんはニコニコしながら、
おおっ!
とか、
あっ!コレ知ってる!
とか言いながら、イチイチ看板の前で立ち止まり、
懐かしんでいますが、わたしは、「高嶺ソース」も
「三ツ矢ソース」も知りませんので、
ふぅん・・・って感じです。
おっ!これこれ!
あの頃の缶ジュースだよ。
プルトップじゃなくて、缶の上に
2ヵ所、穴開けて飲んでたヤツだよ!
うわぁ、ニッキ水のビンもある。
これ飲むのが楽しみ
だったんだよなぁ、オレ!
お父さんが、また大きな声で叫び始めました。
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近くにいた、年配の女性ふたりが、お父さんの
声を聞き、クスッと笑ったのを見て、
わたしは恥ずかしくなってきました。
ちょっと、お父さん!
わたし、恥ずかしいんですけどぉ・・・
あまり大きな声、出さないでよ。
わたしが言うのを無視して、
そうそう!
昔は「歯磨き粉」と言って、
ホントに粉だったよ。
歯ブラシに粉をつけて
磨いてたなぁ。
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また大声を出しました。すると小次郎が、
これ面白くない?
火の用心、歯の用心だって。
関係あるのかな?
と、お父さんに絡んで来ました。
おう、そう言えば面白いな!
当時は、まったく気に
ならなかったけどな。
それに、この隣の看板・・・
「づつう」って書いてあるけど、
「ずつう(頭痛)」の間違いじゃない?
小次郎がさらに突っ込む。
うんうん。
これも当時は気にならなかったな。
ワッハッハッハ!!
お父さんが大笑いする。
小次郎は、だんだんお父さんとテンションが
合ってきたようだ。
おい、小次郎。
コレ知ってるだろ?
「ムヒ」の看板を指差すお父さん。
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へぇ、こんな昔からあったんだ!
書体も今と同じだ!
食いつく小次郎。
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おい、小次郎。
コレを見ろ!
この看板な。暗い所では商品名と
線香の先の火が、くっきりと
浮かび上がるように見えるんだぜ!
自慢げに言うお父さん。
あっ!スゲェ!!
こんなの見たことない!!
はしゃぎ出す小次郎・・・。
わたしは、この二人から少し離れて歩くことにした。
















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